スターリング・ワールド

NatureTech Harmonyのブログへようこそ 2024年の東京でニートだったナカモトサトシは、2085年にタイムリープし地球防衛軍の総司令官となりました。広大な宇宙を舞台に、仲間たちと繰り広げるアドベンチャーストーリー。

第十三話 ステラー・フェデレーションと影の原理

 

(前:ヴェクサー・マルキド博士 後:ゼノス司令官)

 

影の原理とは、宇宙のバランスと秩序を保つために必要な、負のエネルギーと概念を統合した存在のことです。この原理は、宇宙の創造と破壊、秩序と混沌、光と闇という対立する力が共存することで、宇宙の進化と成長を促します。影の原理は、宇宙の古代文明によって初めて認識され、その知識は後の世代に受け継がれてきました。

 

シリウス星系科学研究局局長兼ステラー・フェデレーション影の原理研究部門責任者、ヴェクサー・マルキド博士がこの知識にたどり着いたのは、彼が率いるステラー・フェデレーション影の原理研究部門が古代遺跡の一つを発掘した際です。この遺跡は、かつて強大な力を持つ古代文明が存在したリベラ星系の惑星ネオニックスにありました。地球から約2500光年離れた地にあります。彼らは遺跡内で多数の文書や遺物を発見し、その中から影の原理とそれを具現化する悪魔たちの存在に関する記述を見つけました。

リベラ星系の惑星ネオニックスにある遺跡から発見された文書と遺物には、古代の宇宙の知識と力が詰まっていました。この遺跡は、宇宙の根底に流れるエネルギーと原理を理解し、それを実用化していた古代文明の遺産でした。

 

古代図書『影の原理とその使徒たち』では、宇宙の創造と破壊を司る基本的な力、特に「影の原理」と呼ばれる宇宙の暗い面に焦点を当てています。影の原理は、宇宙の均衡と調和を保つために必要なものとされ、その力を操ることができる存在として「影の使徒」と呼ばれる悪魔たちが紹介されています。各使徒は、宇宙の7つの負のエネルギー傲慢、嫉妬、怒り、怠惰、貪欲、暴食、色欲を象徴し、それぞれが特定の力と領域を持っていると記されています。

 

また古代遺物『古代のエネルギー結晶』は、遺跡内で発見された、非常に高いエネルギーを秘めた物体です。結晶は、光と影の原理のエネルギーを物理的な形で蓄える能力があるとされ、その内部には古代文明が宇宙の深い秘密を解き明かした証として、以下の記録が刻まれていました。

 

『宇宙の秘密と影の原理の探求』

 

宇宙は光と影の原理によって成り立っており、これら二つの力の均衡が宇宙の秩序と調和を保つ。光は創造と成長を、影は破壊と再生を司る。この循環は宇宙の永遠のバランスを形成する。

 

影の原理は、一見破壊的で負の力として捉えられがちだが、それは再生と新たな始まりの基盤を提供する。影の原理を理解し、適切に操ることで、新たな創造への道が開かれる。

 

悪魔たちは、宇宙の創造初期に影の原理の力が具現化した存在で、それぞれが特定の負の側面や大罪を象徴している。彼らはかつて宇宙のバランスを脅かすほどの力を持っていた。

 

古代文明はこれらの使徒と契約を結び、その力を利用することで、多大な成果を上げた。しかし、この力は非常に危険であり、不注意に扱うと破滅をもたらす可能性がある。

 

悪魔たちの力があまりに強大で、宇宙の秩序に混乱をもたらしたため、古代の高等生命体たちによって彼らは封印された。これは宇宙の調和を保つための必要な措置であった。

 

悪魔たちは宇宙のさまざまな次元と場所に分散して封印され、それぞれの封印場所は極めて特殊なエネルギー場や次元構造によって保護されている。これらの場所は通常の方法では発見やアクセスが困難である。

 

悪魔たちの封印を解除するには、特定の条件を満たす必要がある。これには強大なエネルギー、特定の儀式、または封印された悪魔と直接関連する属性や力の利用が含まれる。

 

古代文明は、宇宙の終焉と再生についての予言を残しており、それによると、宇宙は最終的に光と影の最終的な戦いを迎えることになる。この戦いの結果、新たな宇宙が誕生するとされる。

 

マルキドは、この記録を基に、ステラー・フェデレーション内の専門家チームと協力して、悪魔たちが封印されている場所の特定と封印解除の方法についての研究を進めました。これにより、彼らは宇宙に新たな力の源を求める旅を開始し、影の原理を具現化する悪魔たちを支配下に置く計画を立てることになります。影の原理と使徒たちの力を利用することの危険性を承知の上で、彼らは宇宙に新たな帝国を築くための道を模索し始めるのでした。