物語の舞台は、技術革新が著しいオーレリアス国。アウリアは国の主要な研究施設である「ハーモニックス・ラボ」の若き主任研究員として、持続可能なエネルギー源としてだけでなく、将来の防衛システムとしての可能性も秘めたレーザー技術の開発に取り組んでいた。
「未来を照らす光」―アウリアの目的は、太陽エネルギーを集束して高出力のレーザー光線に変換する技術の開発にあった。彼女が目指すのは、エネルギー供給源を超えた、防衛システムの構築だ。
エレクトス・レイニアス国王の支持を受けたアウリアのプロジェクトは、光合成に着想を得て、太陽エネルギーを直接レーザー光線に変換するメカニズムの開発から始まった。
数ヶ月の試行錯誤の末、「フォトニック・レゾネーター」と名付けたプロトタイプが完成。この装置は、小規模ながら光エネルギーを集束しレーザー光線として放出することに成功した。
郊外での秘密のテストを重ねたアウリアは、装置の安定性と出力を向上。平和的な利用だけでなく、オーレリアス国の安全を守るための防衛手段としての機能も確認された。
アウリアは科学シンポジウムで成果を発表し、その技術はオーレリアス国内だけでなく世界的な注目を集めた。
地球防衛軍から協力の要請を受けたアウリアは、彼女の技術が新たな防衛武器として急速に前線に推し進められることを知る。未来の脅威に立ち向かうため、彼女の開発した「フォトニック・レゾネーター」が中心となることになるのだった。